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DX推進の要となる「デジタル人財」の育成 ~ DXアカデミーの取り組み ~

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DX推進の要となる「デジタル人財」の育成 ~ DXアカデミーの取り組み ~

SUMMARY

デジタルトレーニングプログラム「DXアカデミー」

当社は、DX推進マインドを持ち、正しいデジタル知見とスキルを活かして業務を変革できる人財の育成を目的に、2023年10月にデジタルトレーニングプログラム「DXアカデミー」を開講しました。

開講当初はeラーニング講座を中心とした構成でしたが、2024年5月には専用の研修会場を設立し、ハンズオンやワークショップの開催、講座修了者へのバッチ付与制度による受講意欲の促進といった様々な施策を展開しています。

本記事では、DX推進の要となるデジタル人財の育成を担うDXアカデミーの取り組みと今後の展望をご紹介します。


STORY 01

“デジタルリテラシー”の着実な浸透

DXアカデミーでは、経済産業省と独立行政法人情報処理推進機構(IPA)が策定した「デジタルスキル標準(DSS)」を指針として、人財育成レベルを 「デジタルリテラシー獲得者」、「デジタル積極活用者」、「DX牽引者」の3段階に整理し、多様なコースを準備しました。

その中で、まず注力したことは、「デジタルリテラシー獲得者」の育成です。
DXの必要性を理解するマインドの醸成と、基本的なデジタルリテラシーの向上を目的に、当社オリジナルのeラーニング講座「DXベーシックコース」を制作し、全社員に展開しました。開講から半年で受講率は80%を超え、新卒・キャリア採用を問わず入社後6か月以内に受講する運用も定着するなど、デジタルリテラシーが全社員に着実に浸透しています。

さらに、2025年6月には、AI戦略の一環として策定した「AIの適正な利活用に向けた宣言(AI基本方針)」や「AI利活用に向けたガイドライン」に沿って制作した「AIリテラシーコース」も全社員に展開しています。

【DXアカデミー・レベル別人財像】


STORY 02

“デジタル積極活用者”の育成~仲間と学び合うコミュニティ~

「デジタル積極活用者」の育成では、デザイン思考、業務改善、データ活用/BI、生成AIなどの多様なテーマに沿ったコースをeラーニング講座や専用研修会場での体験型・対話型プログラム(ハンズオン講座・ワークショップ)で展開しています。
また、当社の「資格取得支援制度」に追加されたITパスポートの取得についても、参考書の配布やeラーニング講座の展開を通じて積極的に支援しています。
「デジタル積極活用者」レベルの受講者に向けては、業務活用事例の発表・共有、BIコンテストの開催、そして社内コミュニケーション基盤「Microsoft Viva」を活用したコミュニティの形成など、受講者同士が交流できる場を積極的に設けています。これらにより、同じ目標を持つ仲間と共に励ましあい、前向きに学び続けられる雰囲気が醸成され、新たな気づきや発想が得られるなど、知識習得にとどまらない効果が生まれています。

これら「デジタル積極活用者」レベルの取組には1,700名を超える社員(講座修了のバッチ取得者)が参加しており、参加者からは「実践的な講座のため、学んだ内容をすぐに業務に活用できた」、「他部門の取り組みを知ることで、自部門の改善に役立った」といった声が多く寄せられています。

引き続き「デジタル積極活用者」の育成 を推進し、2026年度末までに受講者3,000名を目指します。



EPILOGUE

今後の展望~次世代の“DX牽引者”育成と広がる人財育成の輪~

「デジタル積極活用者」 が順調に増えている状況を踏まえ、次のステップとして、2030年度末までに300名を目指す「DX牽引者」の育成を強化します。

 現在、「デジタル積極活用者」の講座修了者や毎年実施しているDX適性アセスメントを通じて把握した1,000名以上の候補者の中から選抜し、DXプロジェクトの企画提案を実践する育成コースを設計中で、2026年度からの実施を予定しています。
また、DXアカデミーは、当社にとどまらず、グループ会社やパートナー企業へも人財育成の輪を広げています。
グループ会社には2024年度よりeラーニング講座を提供しており、2026年度からは体験型・対話型プログラムの展開も計画しています。
パートナ-企業で構成される倉友会に対しても、2024年度よりDXリテラシーに係るeラーニング講座を公開するとともに、関東・関西の両地域で毎年セキュリティ講習会を実施しています。

大成建設では、DXで新たな価値を創造するための源泉である「デジタル人財」の育成に今後も継続して取り組んでいきます。


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